身を引き締める日

こんばんは。

本日やっと、行こう行こうと思っていた東京ステーションギャラリーの展示「月映」に行って参りました。

image

私が、初めて買った版画は、この版画誌『月映』の3人の作家さんの1人、藤森静雄さんのものでした。

10年前位でしょうか。友人と版画屋さんに立ち寄り、藤森さんの作品を手に取った時、その作品のどうしようもない哀しみと誠実さに一気にぶわっと涙が出そうになってしまい、その日に購入を決めました。恐らく私の様子もおかしかったのでしょうし、「こんな子が版画にこの金額出せるの!?」と驚いたのかもしれません。店主さんが「君、藤森さん知ってるの!?」と私に尋ねました。「いえ、全然知りません!今初めてみて、でも、すっごく良くて、、、、、、月払いしていいですか?」って言ったら、月払いを承諾してくれた上に、値段をまけてくれました。優しい!!

若くして亡くなった天才、田中恭吉さんにひっぱられるように発行に至った『月映』。私の持っている作品は、藤森さんの妹さんが亡くなられた時に作られたものでした。

学生時代の、たった2年間の短い間に作られた作品たちが、今もなお指示されているという奇跡に改めて驚かされます。

image

藤森静雄《妹の葬らるべき日》