長い一日のお話

こんばんは。

先日のっぽんと早朝から待ち合わせをして、今年3月に他界された、アクショニスト「首縊り栲像」さんのお家に行って参りました。

初めてみたのはどこだったのだろう、、、ご自宅ではなくて、他のパフォーマーの方がメインの舞台だったと思います。

舞台全体の事はよく覚えていませんが、首縊りさんのアクション、その存在に、強い衝撃を受け、崇高な想いで、ただただ夢中に彼の一挙手一投足に魅入られた日でした。

あまりの美しさに震えました。

それから、月末にはご自宅で首をくくる行為を一般公開していると知り、何度か足を運びました。公演が終わると、お客さんを皆、自宅に招き、手料理を振る舞って下さいました。

公開する日でなくとも、ここで毎日、首をくくっていたそうです。

いつも死と並んで生きていた人。

同じ時代に生まれ、少しでも触れられた事に、ただただ感謝致します。勝手ながら、私の中で大切な基準となる方でした。

何一つ矛盾のない、奇跡の人でした。

ありがとうございます。

静かに、そのままで、、、

 

それから2人で親友のお墓参りに行きました。

親友が他界してから、今年で20年。

20年。当時私は十代で、彼女の死によって、初めて物心ついたのかもしれません。

のっぽんは「20年過ぎて、ようやくなにか立て直しが出来たのかもなと感じました。」

と、言っていたけど、私はどうなのかな?

まだわかりません。

ただ、あれこれ考えるでもなく、私の中に常に彼女はいます。いるというか、間違いなく、彼女を含めて、好井ゆみこが出来ています。

それから新居で一升瓶なくなるまで2人で呑んで

ふと

お互い立ち直れたのは、日々、彼女が確かに生きていた事を確認出来る相手がいたからなんだろうな。と、改めて思いました。

のっぽんは親友であり、スーパー似てない双子だと私は思っているのですが、そういう人が直ぐ側にいなかった稀有な友人(彼女のお葬式で初めて会った彼女の親友)や、ママ夫人(彼女のお母さん)は、もっと辛い20年を送っていたのかもしれない。

そんな事を感じる日でした。

それにしても、20年経っても、こんなにも変わらずに身近にいる彼女は、相当な人ですな。